君との期待値
「ダメ?」
頭上からの問いに、私は下を向かされたままの頭を振れるだけ横に振った。
「駄目なわけないよ。……嬉しい」
ずっと願っていた言葉。
また、前みたいに3人一緒にいれるんだ。
楽しかった日々をこれからの未来に重ねると楽しみで胸の奥がうずうずする。
赤羽くん、琉花先生、美波。
早くみんなに報告したい。
私たちは道をゆっくり歩き出した。
昔のようなたわいもない話をしながらみんなの元へ帰る。