君との期待値

はあ。



この優しさが今は厄介だよ。



忙しいって断ってくれればみんなから勘違いされることはないのに。



拓真が悪いわけじゃないけどさ。



沈みかけている太陽を見つめる。



早く沈まないかな。



暗くなれば誰と歩いてるって分かんないから、
拓真にこんな後ろめたさを感じないで普通に歩けるのに。



あれやこれやと考えていたらあっというまにホームセンターについていた。



慣れた手つきで買っている拓真を見て外に出ると、
やっと陽が落ちていた。


ホッと息をついた。



良かった。



やっと普通に話せる。



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