君との期待値
「いってー。なにすんだよ」
お尻をさすりながら私を睨みつける。
「だ、だって」
まだ心臓がドキドキしてる。
赤羽くんがあんなに近くにいるんだもん。
体温が急上昇。
やばい。
気持ちがバレちゃう。
立ち上がる少年にくるりと背を向ける。
はぁ、
深呼吸深呼吸。
落ち着かないと。
ゆっくり呼吸を調える。
「おいっ」
「きゃあっ」
横から赤羽くんが顔をだす。
「シカトしてんじゃねえよ」
「ああ。ごめんごめん」
笑顔はもう必死。
いつも通りにしようとすればするほど不自然になる。