恋だったよね


ハルトとマヤは花火を両手いっぱいにして帰ってきた。




「まずは、これからだな」




ハルトは派手そうな打ち上げ花火に火をつけた。




赤、青、緑、黄と色を変えていき綺麗だった。




次々と花火に火をつけていく。




ユウキは手持ち花火を何個もいっぺんに持って振り回していた。




4人の笑い声は絶えなかった。
何かを吹き飛ばすかのように笑った。




最後は定番の線香花火。
先に落ちた方が負けね、と競い合っている。




地味だけれど、どこか綺麗な線香花火は自分たちの気持ちと同じような気がした。




4人は線香花火にそれぞれの想いを託した。





< 36 / 109 >

この作品をシェア

pagetop