逢いたい時に貴方はいない

□花火大会

浮気事件の償いかのように
あれから数週間は毎日のように
連絡がとれる事ができて、
ほぼ毎日のように
逢える日が続いた。

あの空白の時間を穴埋めする
かのように夢のような毎日だった。


それでも…
私の心の中は
何故かポッカリ
穴が空いたかのように
彼を求めたくて、
彼でいっぱいにしたくて、
異常な程だった。



同じ空間で
同じ時間を過ごしていても
苦しくて、
切なくて、

どんな言葉をかわしても
その奥には、
何か違う心が
存在してしまう気がして
しょうがなかった。


どんどん醜くなっていく自分に
嫌気さえさしていた。


結局、解決したハズの
空間の時間と浮気は

私の今の器量では
解決不可能なんだ
っていうことに
嫌な程気づかされていた。



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