逢いたい時に貴方はいない
私が
テーブルから
離れたあとも

数時間
その席は
盛り上がっていて、
笑い声が絶えなかった。

そして私は、
一度も席には
戻らなかった。

戻る気もなかった。


(引き留めておきながら私がいなくても
楽しそうじゃん!)


私は、
その日
何故か
そこの席が帰るまで
気になって仕方なかった……。


次の日。

また
2時過ぎに
リーマン2人組が
店に来ていたが

指名はのぞみと美姫だった。


他のお客さんで
私が
とれると思った
お客さんは

私は
今まで一度だって
逃さなかったのに、

私に
興味ある素振りを見せておいて

私に
流れてこないお客さんは初めてだった。




< 20 / 264 >

この作品をシェア

pagetop