逢いたい時に貴方はいない
「店長、
悪いんだけど…

今日
ラストまでの
予定だったけど、

あげてもらっていいかな?」



ミー子は
元気は取り戻したから、少しは
心配も減ったけど…

この心境で
ヘルプにつくまでの
元気はなかった。

『えー
困るよ…
これから、
のぞみの団体客が
来るから、
女の子足りなくなると
困るんだよね…』
(のぞみのために
残るなんて、
尚更

だな)


……?

のぞみの客?

そういえば、
のぞみの奴。

最近は、
あのリーマン2人組しか
指名とれてないよね…。

ってことは
リーマンの団体
ってこと?



「団体客って、
最近
毎日2時過ぎに来る、
あの客?」

『あぁ、
そうそう。
前に
ついたことあったっけ?』
「は はい。」
(な、なによ。
ついたのに、
引っ張っれなかった!
と、でも言いたい訳?)

『じゃ、
尚更残ってよ』

なに、
この展開。
……。


「はい、わかりました」


仮病つかってでも
今日は
帰るハズだったのに、


何故か引き受けちゃった……



自分でも不思議だわ、
っつうか、

しぶとい?

私ってば、
気にしてないつもりで
引っ張れなかった事を
根にもってる?

まさかっ……(笑っ)



数分して、
団体客は
店に到着した。




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