2人の王子と天然の姫

「ねぇ・・・翔」

私がもう一度呼ぶと

翔はうつ伏せになっていた状態から

めんどくさそうに姿勢をこちらに向ける。

そして

昔とは似ても似つかない

なんだか苦しそうな

だけど何処か覚悟を決めたような

そんな視線と目が合った。

そして翔が口を開く。


「何しに来た・・・??」

久々に聞いた声は

低く、そして生気がないような。



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