いちごみるく
あたしの席は前から2番目。


最悪ー


前の方は比較的あまり好きじゃない。


でもいいところは、一番端の窓際だった事。



4組は割りと落ち着いた生徒が多いみたい。



キョロキョロ人間観察をしていたら前の席の女の子が話しかけてきた。


「はじめましてー♪うち、中浦杏。杏って呼んでくれぃ☆・・・美知って呼んでいい??」


すごく目鼻立ちのハッキリしたすっごくかわいい子だ。明るいし、いい友達になれるかも♪


「全然いいよっ。よろしくね、杏♪」



そのあと、好きなジャニーズの話やバラエティの話などに花を咲かせていた。



ん??

入学式なのに誰も居ない席がある!!


か・・・ぜ??かなー・・・


「そういやぁさぁ、あの右端の机、誰もいないよね??」

「右端ー??・・・あー、峰岸陸だってー。カッコイイといいね♪」

「だねー♪即アドゲットだよ!!」

「当ったり前よ☆(笑)」



ーガラッ



教室のドアが開いて杏とのお話は中断。


代わりに塚っちゃんのハイテンションな声が聞こえてきた。


「さっきも挨拶したけどおー、もう1回自己紹介しちゃうっっ。塚原真紀子、年齢はシークレットの、オシャレだぁい好きな音楽の先生です♪」


確かに、


白のブラウスにシャンパンピンクのジャケット。

スカートも同じく・・・



「かなり研究してそうだよね(笑)」


後ろを振り返って杏がささやき、あたしは相槌をうった。






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