俺のココ、あいてるけど。
 
綾ちゃんの芯の強さや行動力には驚いたし、感服だってした。

でも、ふっと頭をよぎったのは、歳上に楯突いたばっかりに過労で倒れたときのこと。

綾ちゃんが来る前のことだったから、彼女が知らないのは当然。

心配になる・・・・。

すると、綾ちゃんはそんなあたしの背中をバシバシ叩いて言う。


「頼りなくなんかないですよ!綾にとって未来さんはお姉ちゃんだもん、これからもずーっと頼りにさせてもらいます♪」


そして。


「もし何かされても、そんなの関係ありません!綾、店長だって味方につけてるんだから!」

「あはっ!そっかぁ。さすが綾ちゃんだね!」

「でしょ〜?」


それを聞いて安心した。

綾ちゃんは正しい意見を言ったんだ、正しい人が辛い思いをするのは悲しいことだもの。

ありがとうございます、店長。





それからしばらく、綾ちゃんとあたしはニコニコ笑いながら化粧品を並べていた。


「終わった〜!」

「はぁ〜、終わりましたね!じゃあ、綾もう上がりなんで」

「うん、ありがとね」
 

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