死のトランプGAME

ゲーム開始

圭介はあたりを見渡した。全員、どう動けばいいのかどうすればいいのかわからないようだ。戸惑う人ばかりだった。

その中に圭介もいた。ゲームが開始された、どう動けばいいのか考えていた。

(引くか?それともしばらく観察してみるか?)

すると、2~3名が改札に向かうのが見えた。そして重ねた2枚のトランプを改札に入れる。もうペアができたのだ。

その様子をみて圭介は思った。


(このみんなに配られた手札、全員数字がバラバラになるように配ったわけではない、実際のトランプと同じようにシャッフルしバラバラに配ったんだ。だから100人いたら何人かは手札にペアができていたんだ。)


1から100までの数字があるトランプだ。なかなかペアにはならないが、100人全員の手札に全部バラバラになる確率のほうが低いだろう。


しかし、同時に圭介は思った。ジョーカーだって、30枚全部バラバラになることより、この中の数人はジョーカー2枚来た人もいるのではないか?


当然、手札を覗く事も聞く事教えてもらう事は禁止されているため確かめようがない。

それにジョーカー持っている人が自分はジョーカー持っていると教えるわけが無い。

圭介は現状を冷静に分析して、唾を飲み喉を鳴らす。そして辺りを見渡してみた。
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