Milk teA KiiS

先に視線を
反らしたのはあたし

タバコに火をつけ
白い煙りを吐き出した

つれないな~と
苦笑混じりな隼人は
このさいシカト

「いや真面目な話ね」

そぅ話出した隼人を
黙って見つめていた

ふざけてる...

とは思えない

俯いているから
表情は分からないけど
雰囲気が真面目だ

なんだろ?
説教?
なんの?

「何があったか-
なんて聞かないし
正直なんでも
良いんだ」

正直過ぎない?それ

なんて思ってしまう
あたしは自分でも
随分捻くれてると
思う

「たださぁ
紗罹ちゃんは
笑ってた方が
似合うから」

顔を上げた隼人は
いつも以上に
優しい表情で

嫌味とか
反発とか

可愛くない言葉
全部なんか
飲み込んでしまって
何も言えない

「舞奈海ちゃん
とかの前で笑う
紗罹ちゃんが
1番紗罹ちゃん
らしいと
俺は思うけどな」

なんなんだろぅか

紗罹は笑顔の方が
かわいいいよ~
なんて慰めなら
何度か聞いた

めった泣かない
あたしは
随分前から涙は
忘れたから
そんな言葉も
最近聞かないけど

でも今目の前にいる
隼人は
簡単な慰めとか
曖昧な言葉とか
そんなんじゃない
気がして

だからこそ
何も言い返せない

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