Milk teA KiiS
「それにしても
沙罹ちゃん家
結構いろいろ食材
揃ってんのな」
食べ終わったのか
スプーンを置いて
あたしを見る
あたしのゼリーは
まだ半分くらい
残ってるのに
「お母さん料理
すんの好きなんだ?」
じゃなきゃ
ゼリー作る材料まで
揃ってねぇよな
と笑うこいつ
お母さんが料理好き?
有り得ない
母の手料理なんて
ここ2年くらい
食べてないし
キッチンは
あたしの領域
食材がある程度
あるのは
中々買い物に行く
時間が無いときも
あるから
まとめて色々
買い込んで来るだけ
デザートの材料が
揃ってるのは
こないだ妹が
クッキーだか
ケーキだか作るって
騒いでたから
そのために
色々揃えただけの話
『うちのお母さん料理
なんかしないから』
話つもりも
なかったのに
あたしの口は
勝手に開いていた
こいつと話と
ペースが狂う
今の自分の発言を
ごまかすかのよぅに
ゼリーを
口に含んだ
話のが嫌な訳じゃない
ただ良く知りもしない
相手に話のは
気が引ける
惨めだとか
可哀相だとか
そんなふぅに
思われるのは
ごめんだ