詩と書いてバカと詠む


「んにしても、あんたどうすんだ?」


「何がっ」


さり気なく彩葉と一緒に学校に行くことになったんだが、さっきから頭が地味に痛い。

右手でたんこぶができてないか確認しているとふと彩葉がそう問いかけてきた。


「あんた詩部とかいう意味分からん部に入りたいんだろ?」


「意味分からないとは失礼なっ!詩と言うのはな、日本の伝統的なものなんだぞ!詩に謝れ、詩に!」


「うっざ、こいつまじうっざ!」


「きいぃーっ!その口ふさぐぞ!」


「切り落とすぞ」


「ぐろっ!!」


真顔で言うからこわいっすよ、彩葉さん。何故君が男子にモテるのか僕には理解できないよ。


「おい、話がそれたじゃないか。」


「そらしたの彩葉さんじゃありませんこと、おほほほほ。」


「キモいので止めてください」


「真顔でひくの止めてください。泣きたくなる」


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