その瞳に…魅せられて。







「全く、外出禁止だと?」

頭に巻きつけたタオルを荒々しく放り、
ライターはソファーへ腰をかけた。


「仕様が無いわよ。
少しの間なんだから…我慢して。」

レナはそう眉尻を下げて微笑む…。


「は?一日、寝れば治る怪我だ。
もう治ったぜ。俺はよぉ!」

ラックスは自分の足を柱にぶつけて
レナの方に顔を向けた。


「ばかな事言わないで!2人とも。
私達の気持ちも分かってよ!
…気が気じゃないわ。」

そう顔を暗くさせたゼル。


…ラックスは顔を上げた。


「気が気じゃねぇ?
…よく言うぜ」

ラックスはそうため息混じりに
前髪を掻き上げる…。










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