ハルちゃんの恋
その後いったん落ち着いたあたしは、莉子ちゃんの家を出た。

「大丈夫?送ろうか?」

「ん。大丈夫」

莉子ちゃんは心配そうな表情を浮かべながらあたしを見る。

これ以上、莉子ちゃんに迷惑をかけちゃいけない。

「じゃあね」

冬の風があたしの髪をかすかに揺らす。

はぁ・・・


恋って、楽しいことだけじゃないんだね。

切なさも、あるんだね・・・


次の恋は、いつだろう?

そんなことを思いながら家に帰った。
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