斜め前の君
沈黙の中黙々と作業を続けあと山の1/4だけ終わらせれば終了、と言うところだった。
「はい、終わり。」
「……え?」
目の前の大輔から信じられない、いや、信じたくない言葉が聞こえてきたのは
恐る恐る顔を上げれば……
始めた当初は莉沙よりも多くあった書類が全て2つに降り終わっている光景が目に入った。
「嘘だ……」
「いやー本当だよ?莉沙ちゃん」
積み上げられた処理済みの書類の奥には、酷く楽しそうな笑みを浮かべる大輔の姿が
呆然としていると、大輔は椅子から立ち上がり、莉沙の元へと近付いてきた。
「さて……何やって貰おっかなー」
「……」
「そうだなーじゃあ……」
(変な事いってきそう。やな予感……)
莉沙の予感は悲しくも当たってしまう事になる。
いつの間にか横に来ていた大輔。
その彼に片腕をグイッと捕まれて……
気がつけば、彼の腕の中
「――っな、な……」
余りに突然の出来事に莉沙の顔は真っ赤になる。
そして顔に手を添えられ、強制的に上を向かされ
「ね、キスしてもいい?」