年上彼氏*短編*
ボロボロ泣き出す私に仁は戸惑いをみせる。
「……夏希」
「仁、ごめん…」
仁の気持ちを信じれなかった。
信じきれなかった。
思い返せばいつだって仁は優しかった。
それが彼なりの“愛情”だって信じきれなかった。
「私も仁が好き」
彼は微笑みを見せてからギュッと私を抱き締めた。
「これからは
俺がちゃんと守るから
ずっと隣に居ろよ?」
私の年上彼氏は
ちょっぴり不器用で
優しい人。
*Fin.*