年上彼氏*短編*
真剣な仁の目。
静まりかえる公園。
「話、聞いてくれる?」
仁の言葉にコクリと頷いてベンチに腰掛けた。
「俺、お前と別れたつもりなんてないから。
今日だってお前と二人で帰るつもりだった。
でも色々あってさ…本当にごめん。
でも信じてくれ、俺が好きなのはお前だけだ。」
高校生の先輩後輩の間柄、だいたい予想は出来る。
それでも仁はあの女の人を悪く言わない。
それが仁の好きな所。
何より、仁からの愛の言葉に嬉しくて涙が出そうになる。