きっとここで君に出会うために
あたしはずるいんだ。
本当は自分を守る為にやってきたこと。
なのに傷ついて、馬鹿みたいだ。
しばらくそうやって俯いていると公園に誰かが入ってきたのがわかった。
なんとなく誰かはわかったけど顔は上げなかった。
「響ちゃん」
名前を呼ばれたことでやっと顔を上げる。
目の前には愛しい人。
だけど今は会いたくなかった人。
「お母さんは?」
「とりあえず家の中に入れてきた」
その言葉を聞いて少し安心した。