きっとここで君に出会うために



今日もまた誰もいない公園で歌を歌う。



誰も聞いてくれない。


いいんだ。

好きで歌ってるだけだから。



だから、まさかあたしの歌を聞いてくれてる人がいるなんて思ってもみなかった。




「ねーねー。いつもここで歌ってるのって君?」


知らない男の子。


あたしと同じくらいの年だと思う。


明るい茶色の髪に整った顔。

身長も高いし、モテそうだなぁ。








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