ストロング・マン


「だって、あんなに適当だったのに・・・
まあよかったじゃない。」


「それ、姉ちゃんにだけは言われたくないわ。
それはもちろんだよ。」


なんだかカチンとくること言われた気がするけど。お姉ちゃんの自業自得もあるし、我慢してあげよう。
でも、弟の成長ぶりに感動してしまった。私も負けてられないな。


「・・・やっぱさ、彼女さんが男の人と2人で会ったりしてたら嫌だと思う?」


自分がここ数日ずっと気になっていたことを聞いてみた。


「そりゃ嫌でしょ。
男いる飲み会に行かせんのも心配なくらい。

まあ無頓着な姉ちゃんなら気にせずなんでもしそうだよな。」


うっ、こいつ痛いところを。なんで私の周りには毒舌な男しかいないのか。
でも、そうかあ。やっぱり、嫌なんだ。


「うるさいわね。まあ参考意見にはなったわ。」


その日弟の彼女の話を聞き出しまくり、解散した。
あいつも話聞いて欲しかったんじゃないかな、姉の感だけど。

やっぱり弟はいつになっても可愛いものだ。


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