太陽になりたい
なんてね、
……私、何考えてんだろ?




帰りは遅くなっちゃった。
5・6年生で歩道があふれる中、私と由衣は言葉を交わすことなく、かつ並んで淡々と歩いていた。


ちょうど黄昏時で太陽が4分の3ぐらい手稲山に隠れてる。


何だろ、夕日を見ながら徹のことを考えていても海斗のあのどこまでも生粋な瞳が頭をよぎってならない。



……おかしい。


私は徹のことが好きなんだからね。
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