化け猫山
弓音
~屋敷の中心部屋~
女『間も無く、狐火様がいらっしゃいます。しばし御待ちを………』
顔に、白粉を塗り立てた、美しい女が弦を出迎え、座らせた。
弦『奇麗な方だぁ』
弦は、女にうっとりして、鼻の下を伸して見つめていた。
女は、そんな弦からの熱い視線に、苦笑いを浮かべて、顔を逸らした。

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