秘密の恋 〜私の禁断〜 上
「はい…。」




そして、勇気は衝撃的な発言をした。



『俺さ…昔付き合ってた彼女がいたんだ。』


…えっ、急になんの話し?


『でさ、なんつーか…失礼な話しだけど…なんかリサコって似てんだよ。顔とかじゃなくて…性格が。』


「うん。」

何が言いたいの…。


『俺、その子より好きな子が出来なかったんだよ。もう別れて5年経つのに…。でさ、性格がその子に似てるってだけでリサコと番号交換したんだ。』


「…うん」


なんかショックだった。

だって相手にされたんじゃなくって、元カノに似てるだけだったんだもん。

バカみたいじゃん。
浮かれた私。


『でもさ…話してるうちに、やっぱリサコはその子じゃなかったんだ。』


当たり前じゃん…。
その子じゃなかったから、何?イヤになった?


『俺さ……初めてなんだ、あれから初めて……』




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