秘密の恋 〜私の禁断〜 上
「………。」

返事ができなかった。



だって…内心…







嬉しかったんだ。








『ごめん。』


違うの。
嬉しいんだよ。


「…まだ1回しか会ってないのに、変なの。」

『だよな…ハハ…ごめん。』


「………。」

『………。』


『……でもね、正直俺だってビックリしてるよ。1回しかきちんと会ってない子を好きになるなんて…。でもさ、あの日のリサコの泣き顔が忘れられないんだ。俺は……』

「もう言っちゃダメ!!」



―ピッ



無理矢理電話を切ってしまった。咄嗟過ぎて、電話を切った自分にもビックリした。



…私、バカ。




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