秘密の恋 〜私の禁断〜 上
「聞きたくないかもしんないけど聞いて?」

私は窓の外を見ながら無言で耳を傾けた。
顔を見るときっと涙が溢れるんだ。


「カナコさ…両親が離婚してるんだ。小学校の時…それでさ…親父が母ちゃんとカナコに酷い暴力を振るってたんだ。あいつ、いつもアザ作って学校に行ってたらしい。」


…えっ…?


「でね、今の彼氏に束縛されてて…殴ったり蹴ったり…ヒデェ扱いされてるみたいでさ。俺、責任感じてんだよ。あの時、俺が繋ぎ止めていれば今頃暴力なんかにあってなかったんじゃないかって。」


繋ぎ止めていれば…私と勇気の関係は無かったのに…やっぱり勇気はカナコさんを…。


「でね…カナコと孝則に会った日…俺がカナコと話したのを孝則が怒ったらしくて、また殴られたんだって。んで、限界感じて俺にすがってきたんだよ。カナコにとって暴力は1番受けたくない行為なんだ…。」


だからって…。




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