もう一度君に会いたい
―――
「いいの?仕事…」
しばらく廊下を歩いていると雪波が不安げに聞いてきた。
『別にいいだろ。
泰牙があぁ言ってんだし。』
俺が笑って言うと安心したのか、雪波の表情が緩んだ。
『(朝陽たち、最初からこうするつもりだったな…。)』
春は園田と二人で計画してる朝陽を思い浮かべながら、心から感謝した。
――
『さ!せっかく時間あんだし、どっか行こうぜ?』
「うん。どこ行く?」
『何か食べたい物とかあるか?』
そう聞くと、雪波は少し考えてから「クレープ食べたい…。」と答えた。
『ハハッ。りょーかい!』
「何、笑ってんの!?」
『笑ってねーよ!
クレープ人気そうだから早く行くぞ!』
俺は雪波の手を掴んで走った。
――『(言えるわけないだろ?
クレープを食べてる雪波が可愛いと思ったなんて…。)』
心の中でそう思っていた時の春の顔が赤くなっていた事を本人は知らない。
――雪波が繋がれた手を顔を赤く染めて見ていた事も……。

