太陽ジャンク


父上は冷たく笑う。



「お前はそう言うと思ったよ。」



そう言うと、父上は浅沼を離し、何か呪文を唱える。



「やめろっ!!」


ヒロ兄は血相を変えて父上に飛びかかるが、バリアーで跳ね返される。



呪文が唱え終えた瞬間、浅沼の体は見る見るうちに大きくなり獣に変わった。



それは今まで見たことのない巨大な獣。




「ウオオオオオオオオ!!!!」



獣は咆哮する。



「ちぃ…?」



ヒロ兄は驚いて腰が抜けている。




「ビトレイアルの究極の姿だ。こいつをどうにかすれば我々はこの上の世界から身を引こう。」



父上はそう言い、黒いマントを広げ大きな風を吹かせる。



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