Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談


怖い。



このジンの姿で、まるっきり別人だったら……。

「『リッカ』でよろしいですか?」

起動プログラムのジンに急き立てられ、あたしは期待と不安に高鳴る胸を押さえて頷いた。

「は……い……」

「それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい」

起動プログラムのジンは、本当にロボットのような何の温か味も無い口調でこう告げ、紅い眼を閉じた。


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