桃色の1ページ



そして、今この日が樹が言ってた3年後。



あたしの記憶が正しければ、日付は合っているはず。











でもさ、もう辺り一面真っ暗だよ。


時計の針は23時59分を指している。




ヤバい。


日付、変わっちゃう。



樹…会いたいよ。











やっとの思いで着いた公園。



「ハァ‥ハァ‥‥今、0時、1分‥っ」




人影のない公園のベンチに、深く腰掛けた。


走りすぎた。


息切れヤバいし。








「樹っ…」



会いたいよ。



あたしの幼なじみで、

初恋の人。










「あーぁ、遅刻だな」


「え?」





.
< 18 / 29 >

この作品をシェア

pagetop