桃色の1ページ



「ねぇねぇ、そーいえばさ」


由奈が机に頬杖をついたまま話かけてくる。




「あのペンダントって」





そうそう、ペンダント。


あの、あたしが懸命に持ち主を探していたペンダント。






「結局持ち主見つかったわけ?」




それがさあ〜。

あたし、自分が情けなくて。





「ねぇ、ゆめ聞いてる?」



樹に聞いたり、

思い出したりして、


持ち主がやっと見つかったんだ。













「その持ち主、あたしだったみたいなんだよね」





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