青碧の魔術師(黄昏の神々)
シュリは、胸の前迄右腕を持ち上げると、手首を返し指先から何かの粒を、襲い来る3人へ弾き飛ばした。

それは小さな爆発を、男達の前で起こすと、彼等の足を止めさせた。

ほんの一瞬ではあったが……。


「それ以上近寄ると、お前達を倒す羽目になるんだが、大人しく帰って……」


そこ迄言っても彼等は怯まないのか、じりじりとにじり寄って来た。


「……くれそうに無いか」


『さっすが軍人。脅しは利かないか。怯まないよなぁ……』


シュリは1人ごちる。

イシスは、少し震えていたが、状況に対し毅然とした態度でいた。

事態は、切迫していた。


「ロイ、お前は彼女を守れ。結界位張れるだろう。俺は決まりで今、他人の為に術が使えない」


「了〜解!! シュリ。極力面倒事は避けておくれよ」

ロイの、自分は棚に上げ宣言に、シュリは思わず声を荒げる。

それと同時に、腰に有る剣を引き抜いた。


「つって……お前が言うなっ!!」


キンッ!!

鉄の触れ合う甲高い音。

ロイは、イシスを道の端に連れ出し、


『にゃーっ!! 』


と一声吠えて、満足気に「これでよし」と呟いた。


「シュリはとっても強いから、心配いら無いよ」


ロイは振り返って、イシスに話しかける。

イシスはと言うと腰が抜けているのか、地面にへたり込んでいた。


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