青碧の魔術師(黄昏の神々)
剣が合わさる音がする度、イシスの肩がピクンと跳ねる。


「ごめんなさい。こんな事になるなんて……。私が助けを求めなければ……」


イシスが、手を伸ばしロイを抱え上げた時、真横から声をかけられた。


「その通りだ。イシス。我が妹よ」


ボンボン青年だった。

ロイは青年の言葉に、目を真ん丸にして口をあけ、馬鹿面を晒(さら)していた。


『妹って……。妹って……』


よく見ると、2人はとても酷似していた。

髪の色や、瞳の色も……。


まるで双子の様に……。


「あの男は確実に死ぬぞ……。お前が助けを求めたせいで……」

「お兄様……」

「あの3人は、私直属の護衛騎士だ。だが、国1番の荒くれ者でもある。手加減がきかずに死なせてしまうかも知れぬな……」


青年の冷たい言葉に、イシスは、ロイをギュッと抱きしめた。


「イシスちゃん……大丈夫だから。負けるな」


ロイが気付かわし気に、イシスの耳元で、囁く様にイシスを励ました。


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