%完璧なケータイ小説%
しかし、
ある一定の度を越えてしまったとき、
我々から免疫機能が失われてしまうのではないか。
そう、
我々日本人の大人が
“R”の音を聞き取る能力を自然と失うように--。
再び少年の治療に戻って、
俺は、何も考えずに
そこに置かれたボトルの頭を押した。
シュッと音がして、
液体が自分の両手に噴射される。
意識せずに、自分の両手が
なじみのアルコールに消毒されたのに気づいて、
俺は、ぞくりと背筋に寒気が走るのを感じた。