好きだから、別れよう。



「シンヤって、たまーにドジでさぁ」



シンヤというのは、リカコの彼氏さんの名前らしい。



「このリングもさ、ホントなら薬指につけられるようにって選んでくれたらしいんだけど、サイズ間違えてすっごく大きくて。仕方ないから中指につけてんの」



リカコは不満そうにジュースの中の氷をストローでかき混ぜながらも、チラッと指輪を見て嬉しそうな顔をした。







指輪かぁ……



なんか、いいなぁ。










昨日おそろいになったばかりのミニーの手のストラップを握りながら、

ミニーの手にもついている指輪……ミッキーとおそろいの指輪に、ちょっとだけヤキモチをやいてしまった。









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