先生
そんなんされたら、、、、よけい涙出るやん。

先生のおっきくて、温かい手。
できることならぎゅっと握りたい。
そして、バレーを続けない理由を言いたい。

彩花はこぼれ落ちそうな涙を必死にこらえた。

もう、目の前には玄関が見えている。
先生との時間が終わっていく。

気付けば彩花の足は止まっていて、一歩先を行く先生の、服の裾をつかんでいた。


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