Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
「あっちは、俺達が居住区から出た時点で防火扉やシャッターを閉めて頑丈に警備されている、何せ、脱走癖のある奴がいるからな。だから、予定通りキミを居住区に案内するよう見せかける。キミもそう装って欲しい」

『脱走癖のある奴』っていうのは、紛れもなくレンの事だろう。

廊下は全然人気が無い。

足音を絨毯が吸収するから、気配も感じられないし。

「ねぇ、何でそんなに外に出たいの? ここってそんなにイヤなとこ?」

レンの顔を覗き込む。

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