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そう母親が豪語したコンクール
私は入賞すらとれなかった。
期待が失望に変わる瞬間を、私は身を持って体験した。
あれほど親を憎んだことは、ない。
中学2年のコンクール
ちょうど潮時だったのかもしれない
私は少しだけテレビに出たりしていたが、それからは一切拒否した。
もう二度とあんな恥はかきたくない
両親に何度諭されても、私は首を縦に振ることはしなかった。
お前らのせいで、と思うぐらいなのに。
二人だって恥だと思った筈だ。
それなのに、何事もなかったように接してくる。
次のコンクールではあんなことないわ
ちょっと緊張してしまったのよ
カメラの光が迷惑だったのね
次はそんなことには決してさせないから
そんな綺麗事言わないで
そうだよ、緊張した
私の才能以上を、みんな求めるから
だから、コンクールで弾いたあの曲も、軽く大人に喜ばれるようなクラッシックを選んだ。
そんな中2の私が下らない
コンクールでは実力を競うものだから、大体はベートーヴェンやモーツアルトなど、基本を忠実した曲を選ぶのに。
私はオリジナルなショパンを選んだというのに、一次も二次にも引っ掛からなかった。
2年経った今気付く。
所詮親が左右していたコンクールだった。
それなのに、私は入賞にも入らないぐらい最低な音楽を繰り広げた。