ひまわり
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後半第4クォーター
点差は35点差の94‐59で朝日ヶ丘の圧勝。
あれだけ強いと言われた、
静南高校(静南と新陵では当然のように静南が勝ち上がった)が
朝日ヶ丘を前にした今では、弱く見える。
いや、違う。
静南が弱いんじゃなくて、朝日ヶ丘が強すぎるだけ。
すごい………
あたしはスコアを書いていた手を止め、
試合に見入ってしまった。
次々と変わるゲームメイク。
将生くんがいないのに、それに近いくらい。
将生くんが治るまでは、一人でPGをこなすんじゃなくて
一年生が代わる代わるPGの役割につく、
というやり方でいくことになったらしい。
今回の一年生は個性派揃いで、
みんな頭が良い。
………羨ましいなあ~
そんなゲームに静南の選手はついていけないらしく、手も足も出ていなかった。
パシュッ
ワアアアア……!!
―あ、まただ。
―あの子誰なんだろう?
―かっこいい!
―凄すぎるわ!!
―朝日ヶ丘強い…
―俺ら勝てっかなあ…?
健のシュートが決まる度、会場が盛り上がって
こんな会話が後ろやら観客席やら
いろんなところで飛び交う。
ある意味、嬉しくて
ある意味、複雑だった。
だってね?
かっこいいって言われちゃうんだよ……?
なんか心がもたないっていうか……
パシュッ
今度は二年生でレギュラーをとった、遼太くんのスリー。
遼太くんは、バスケ部に入った時から上手かった。
スリーが得意で、一試合で最高27得点を決めたことがある。
まるで、昔の健を見ているようで違和感を感じた。
「汐莉、そろそろ一年生出すか?」
先生に言われて、電光掲示板を見ると
残り1分50秒で99‐59。
残り時間とこの点差なら、絶対勝てる。
先生にOKサインを出して、あたしはゲームの終了を待った。
5・4・3・2・1……
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