ひまわり
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「四人で絶対合格しようね!!」
「おう!」
あたしと健と可菜と脩大くんは朝日ヶ丘高校にいた。
これから受験。
あの日から死ぬ気で頑張ってきたもん、
みんなで合格できるよね……?
最後に願う。
そして、それからあたしたちは別々の教室に移動した。
1-Fと書かれた教室に入って自分の席に座る。
勉強の再確認をして、試験官を待つ。
ドキドキドキ……
試験官が教室に入ってきた。
「テスト開始5分前です
シャーペン、消ゴム、定規以外は仕舞いなさい」
機械のような話し方。
試験官は、テストを配る。
入試が始まるまであと5分……
心の中でカウントダウンする。
あたしにも解答用紙と問題用紙が配られた。
緊張がピークに達して、目を瞑った。
―『大丈夫。汐莉はできるよ
みんながいるよ
自分を信じていけばいい…』
お祖母ちゃんがいつも言ってくれた言葉が浮かぶ。
―そうだよね。
あたし…できるよね?
キーンコーンカーンコーン…
「…はじめ」
チャイムが鳴って、入試のスタートを知らせた。
あたし……頑張るよ…!
みんなと一緒に、朝日ヶ丘に来れるように……
四人で合格できますように……
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