まっすぐ、あるいてみた
レールの上を走っていった少年が、

僕の目の前を通り過ぎた。
僕の目の前の少年は、
僕の目の前で立ち止まった。
僕の目の前に居たはずの少年に
僕の目の前にある僕の手を
僕の目の前にまっすぐ伸ばすと、
僕の目の前の少年は走って逃げた。


僕は目の前にあるはずのものをとろうとすると、
いつも誰かに拒まれた。
僕はきっとずっとこの世界ののけ者なんだ。
理由はわかりません。

そう自覚したのは物心ついたころで、

僕はこの世界ののけ者だ、
理由はこの眼が原因だ。
かたっぽは普通の黒色なのに、
もうかたっぽが黄色いのだ。
僕は本当に生きて良いのでしょうか?
真実はまだわかりません。

そう自覚したのは10歳くらいのころで、

僕が嫌われる原因はこの眼だ。
そう自覚してから2年がたって、

真実がわかりました。

僕はこの世界に生きていてはならないのです。

本当は最初からわかっていました。

僕が世界ののけ者だと気づいたその瞬間から、

僕はすべてをわかってしまったのです。
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