彼女のテレビ【さみ短2】
「お客様…大学生ですか?」

彼女は、俺にテレビを勧めるにあたり最低限の情報を仕入れに来た。

「まぁね…この春からさ…近所で1人暮らしなもんで…」

俺からの情報を元に彼女が選んだのは…このサイズだと上から2番目に高いテレビ

「部屋の間取りにもよりますが…これなら違和感無いでしょうし機能的にも納得出来ると思いますよ」

いきなり大物は予定外…

家を出るまではあればいい程度の認識でしか無かったテレビ…

「やっぱり家電製品は有名ブランドの商品の方が安心だな」

と彼女に乗せられたまま、ご購入となった。

「ありがとうございます。配達無料ですから、こちらへどうぞ」

とサービスカウンターに連れて行かれ書類にあれこれ書き込ませられた。
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