恋するシンデレラ




混んでいるおかげで私が袖を掴んでいることはバレてないけど。




女の子達はすれ違う度に優斗を見つめる。




・・・目、ハートになってるし。





小さく黄色い歓声をあげたり、ぴょんぴょん跳ねたり。








それを見る度に、不機嫌になっていってしまう自分がいる。








だって、私そんなに可愛くできないもん。



正直、羨ましいというか。


優斗は女の子らしい子の方が好きなんじゃないかとか考えちゃって。





何より、モヤモヤしちゃってる自分がいる。






やだ。




そんなに見ないで。







手に力が入る。














「奈々美?」





見上げれば、不思議そうに見る優斗。







「どした?」






これ、ダメ。







さりげない言葉なのに、心配してくれてるのがわかっちゃう。











.
< 267 / 304 >

この作品をシェア

pagetop