１Ｒの彼女＊番外編＊
母親が連れてきたのは、産婦人科の病院だった。


このドアの向こうに、アタシの運命の相手がいるなんて、このトキのアタシは想像もしなかった。



母親がドアをノックすると、病室から声が聞こえてきた。

「はーい、どうぞ。」


ドアを開けると、そこには千明おばちゃんが赤ちゃんを抱っこしていた。



ママと千明おばちゃんは、高校っていう学校からの友達なんだって。
何度か千明おばちゃん家に遊びに行ったコトもあるし、お腹が大きい千明おばちゃんも見たコトある。

千明おばちゃんはいつもニコニコしていて、結子は大好き。



「千明おめでとう。やっぱり今度も男の子なんだって？」

「そうなんだよねー。でもまぁ、元気な子ならどっちでもいいからね。」


そんな会話から、母親達は話し込んでしまった。



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