グリーン・ロード

再会

ペタッ・・・ペタッ





だんだん音が大きくなる。


(・・・来るな。
・・頼む。)





ペタッ








ペタッ






ペタッ




ペタッ



ペタッ

ペタッペタッペタッペタッ




(・・うっ。)



オレの顔に大きく影が被る。


目だけをそっと
横にづらすと、
そこには
裸足の足が2本見えた。



なんとか顔を上げると
そこにはリーダー格なのか、
自分の回りに奴らを
引き連れた者が
オレを覗き込んでいる。



(・・・こいつ。)


見覚えがあった。



そいつは1番最初に
すれ違った
首と両手のない奴だった。



(・・・まずい。
なんとか・・・
動いて・・く・・)


オレは、
なんとか逃げようと
動こうとするが
半回転して
仰向けになるのが
精一杯だった。


もし、
首から上があったら
間違いなく
目が合っていただろう。



そいつは片腕を振り上げ
どこからか声を出し
こう言った。









『今から、手術を施す』









そいつの腕には、
剥き出しになった
骨が見える。





『やめろ


やめてくれっ!


いやだっ




ぃやだぁーーー!!』




その腕は一気に
オレの心臓に振り下ろされ、
ぶっ刺さる寸前まで
オレは見続けさせられ・・・












・・・目が覚めた。
















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