グリーン・ロード

集団

--相変わらず辺りは
濃い緑一色に覆われ薄暗い。



更に進むと、




・・・。


『ッ!!
やっ・・・』


オレは、慌てて口を押さえる。


(やっぱり、出やがったか!!
声を出すなよ。
やつらに、囲まれる。)


そう自分に言い聞かせる。



・・・オレは
・・・ここから先は記憶が
曖昧(あいまい)だった。



・・・。

(・・・行くか。

この先を行けば、
きっと・・・
きっと、ここから出られる。
なんとしても・・・)


壁に沿い、
しゃがみながら進む。



(なんとか
触れないように行けるか?)


触れてしまっただけで
オレのすべてが
終わってしまう。


そんな気がしてならない。


やつらより、
そっちのほうに恐怖感が向く。







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