恋姫
そう言って先に目を離したのは私で、
サラサラな髪についたちいさなほこりをとった。
また先輩をみると、
なぜか先輩の顔は少し赤くなっていた。
「せんぱーい?」
「ずるいからっ」
「え?」
そう言って私の頭をくしゃってした。
よく分からなかったけど、それから先輩は黙ってしまったから、
私もまたボーっとする事にした。
途中で先輩を見ても
まだ顔が赤かったので
クスクス笑ったら
「なに笑ってんだよっ」
って怒られたけど。