この想いを君に…
知樹はまだ走っているけど、睦海はピットに入ってきた。

マシンから降りて慌てて総一に駆け寄る。

「パパ、あのっ!」

睦海は総一の耳元でヒソヒソと話をする。

「早く行っといで!」

総一はやっぱり、という顔をして睦海からグローブとヘルメットを預かった。



「何があったの?」

走り去る睦海を見て光は聞くけど

「俺達とは違って色々大変なんだよ」

総一は苦笑いをした。
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