この想いを君に…
「このまま門真さんのお店でお世話になっても。
光の分の経費が大変ですし。
まあ、多少は今までの実績からバイクに絡んだ仕事のオファーがあった所でしれています。
私もそろそろ仕事を引退しようかと考えていますので、光が辞めるなら継がせようかと…」

光は大きな目を更に見開いて父親を見つめた。

「…僕の所は光がバイクに乗らなくても、光には腕があるから大丈夫ですよ」

総一は内心、焦っていた。

確かに今後1年弱、光は使い物にならない。

一応、雇っているので給料は少なくても払わなくてはいけない。

それを見越している光の父の申し出は有り難いけれど。

光を失うのはかなりの痛手になる。
< 238 / 503 >

この作品をシェア

pagetop